34回愛媛ブルーランドサマーキャンプに参加して


松山赤十字病院 二宮早苗



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88日(木)から11日(日)の4日間、マリンパーク新居浜で小児糖尿病サマーキャンプが開催されました。キャンパー(小児糖尿病患児)は小学2年生から高校3年生までの23名で、医療従事者や学生ボランティアなどのスタッフを含め総勢136名が参加しました。うち臨床検査技師は5名で、3日間の活動を行いました。

 私は今回初めて参加させて頂きました。キャンプ経験者の先輩方にご指導を頂きながらキャンパーのHbA1c・体重・尿糖・尿ケトン体測定、血糖自己測定器の点検を行いました。血糖自己測定の手技確認では、見守りの姿勢で必要時のみ穿刺時のコツなどアドバイスしました。サマーキャンプ中は様々な趣向を凝らしたイベント(海水浴、ハイキング、花火など)があります。時にはハードなヒップポップダンスもあり、スタッフも一緒になって楽しみながら、常に低血糖に速やかに対処できるようキャンパーを見守りました。

普段は糖尿病教育入院などで成人の2型糖尿病患者に関わることが多く、小児糖尿病患者との関わりは今回が初めてで、キャンパーと生活を共にしながら自己管理の術を一緒に学びました。血糖自己測定やインスリン自己注射の自立から、食事の単位計算、インスリン量の調整、低血糖時の補食など、子供たちが失敗と成功を繰り返しながら学んでいる姿を間近に経験することができ、小児糖尿病の自己管理の難しさを感じました。事前に行われたファミリーの会では、成長に伴う様々な悩み(入園・進学など)を抱えられていることがわかりご家族の方々の大変さも痛感しました。


マーキャンプにはOBOGの方々も参加されています。自身の経験を活かして悩みの相談役となり、子供たちから信頼され良き先輩として心の支えになっていると感じました。医療従事者もキャンプに継続して参加されている方は、心を開き親身に相談に応じていました。今回、初対面でなかなか深い関わりができなかったのが残念ですが、多くの事を学ぶ事ができました。今後も機会があればサマーキャンプに参加し、検査技師の枠を越えてもう一歩踏み出した関わりができたらと思います。


   この貴重な経験を今後の療養指導に活かしていきたいと思います。 
 
 
 
 
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 参加者からの感想文    
  
 
  感想文を有難う。色々な事にチャレンジして、色々な人と会話をすることは、あなたの将来にきっと役立つと思います。
 また参加してくれるのを楽しみに待ってるからね。